手を使ってないのに腱鞘炎に
手をそれほど使ってないのに腱鞘炎になったという方も少なくないようです。
そのような人は運動不足が関係しているのかもしれません。
これは日常生活での姿勢と関係することですが、運動不足も腱鞘炎を引き起こす可能性があります。
何故なら、筋肉の柔軟性を低下させてしまうからです。特に柔軟性を失いやすいのがお尻や太ももの後ろ側の筋肉です。
個人差はありますが、前屈をして床に指先がつかないようなら、これらの筋肉が硬くなっている可能性が高いといえるでしょう。
そして、柔軟性を失ってしまった筋肉というのは伸びなくなり短くなってしまうので、骨盤が後ろに引っ張られるようになって後傾します。
そうなれば、体のバランスとろうとしておのずと猫背の姿勢になったりするのです。
猫背は背中を丸めるような姿勢ですから、肩も前に出て動かしにくくなり、手首や肘、指への負担が増して腱鞘炎になりやすくなってしまうわけです。そのせいか、現代人は首や肩こりで悩んでいる人も少なくありませんね。
そもそも猫背は加齢や運動不足のお年寄りに多く見られましたが、最近は生活が便利になったこともあり、若い人にも猫背が増えています。
どこに行くにも車をつかったり、階段を使わずにエレベーターやエスカレーターを使ってしまいがちで、歩くことも減り体を動かすことが格段に減っています。
また、インターネットも普及し、ビジネスマンは座ってパソコンを使う時間が多くなりましたし、主婦の方もネットショッピングで買い物をすればわざわざ外に出かける必要もありません。
このように動かないことに加え、パスコンやスマホなどの操作で手に負担が掛かっており、自分ではそれほど手を使っていないのに腱鞘炎になったりすると考えられます。
とは言え、運動不足だからといって、いきなりランニングしたりするのは怪我をする危険があります。
そこでまずは、ストレッチを行って太ももの後ろ側の筋肉などをはじめ、肩や背中などの全身の筋肉の柔軟性を取り戻すことをおすすめします。
体を柔軟にすることは、腱鞘炎の再発の予防にもなります!;